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失ったその一匹を見つけるまで|Until He finds it

 

"あなたがたのうちに、百匹の羊を持っている者がいて、

その一匹を失ったなら、九十九匹を荒野に残しておき、

失ったその一匹を見つけるまで

捜しに行かないだろうか?"

 

ルカによる福音書第15章4節

 

 わたしたちは一人一人、失われた羊です。主は九十九匹を残して、失われた一匹を捜しに行きます。主はわたしたちを失われた羊と考えています。彼はわたしたちを見つめるまで探します。人は生まれつき失われています。人は自分がどこから来たのかわかりません。人は自分がどこへ行くのかわかりません。人は自分がだれに属しているのかわかりません。人はなぜ自分がこんなに忙しいのかわかりません。日本はとても忙しい所です。多くの電車が時間通りに行き交っています。人々は通勤ラッシュで会社に行って働いています。しかし何のために働いているのかわからないのです。

 

 わたしは大学を卒業した後、石油関連の会社で働いていました。わたしは若者であり、その会社のビルの20階で働いていました。「これがわたしの生涯の終わりだろうか?」と思いました。わたしはこの会社のために働いて、毎日、ビルの20階に上って働き、そして終わったら一階に下りて、家に帰って、食べて、寝て、起きて、また会社に行って、20階に上って、下って、食べて、寝て、起きて、上って、下がる。これを来る日も来る日も繰り返します。そして最後に、会社はわたしを棺桶に入れます。これで終わりです。これは人生の意義ではありません。わたしたちは牧者であるキリストに見つけてもらう必要があります。キリストが人生の意義です。

 

 伝道の書第1章2節は言います、「空の空、すべては空である」。これは神以外のものがすべて空であること、むなしいこと、空虚であることを示しています。同じ書の第3章14節によれば、この世界の何を追い求めても、それは風を捕らえることのようであることがわかります。これは、わたしたちがみなキリストを追い求める必要があることを示しています。キリスト・イエスこそが人生の真の意義です。とてもすばらしいことは、伝道の書第3章11節で言っているように、神がわたしたちの心の中に永遠を置かれたことです。永遠とは、神が人の中に植えられた一つの目的ある感覚であり、歴代にわたって人の内側で働いています。神以外にこの感覚を満足させることのできるものはこの地上にはありません。だから、伝道の書の次の書に来る時、それは「空の空」ではなく、「歌の中の歌(雅歌)」なのです。雅歌は、主イエスを愛することについて語っています。人が、主イエスを愛し始めるとき、その人の人生はもはや空の空ではなくなり、歌の中の歌となります。クリスチャン生活は、歌の中の歌の生活です。(エド・マークス)

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